海外FX業者のスプレッドについて
FXで利益を出すためには、安く買って高く売る、高く売って安く買い戻すというのが鉄則です。
そして、勝率を上げるために重要な要素の一つは、有利な取引環境でトレードするという事です。
取引環境で重要な要素は「スプレッド」や「手数料」になります。
国内FXや海外FXを問わず利益最大化の鍵を握っている「スプレッド」について説明します。
スプレッドとは「売値」と「買値」の差額
スプレッドとは簡単に言えば「売値」と「買値」の差額です。
Sell(売値)とBuy(買値)の価格が微妙に異なります。
この売値と買値の差額を「スプレッド」と言い、スプレッドが狭い方が値幅を取りやすいです。
スプレッドは実質的な取引コストであり、スプレッドの狭さによって、トレーダーが有利か?不利か?が左右されます。
そのため、値幅を大きく取るためにも、スプレッドの狭さはトレーダーの生命線を担っていると言えます。
スプレッドは2種類
スプレッドは大きく「変動制スプレッド」と「固定スプレッド」の2種類に分けられます。
海外FX業者は「変動スプレッド」を採用している場合が多く、国内FX業者は「固定スプレッド」を採用している場合が多いです。
変動制スプレッドとは
「変動制スプレッド」とは、スプレッドの幅が常に変動する方式です。
NDD取引を採用している海外FX業者では変動性スプレッドが主流です。
インターバンク市場での取引では時間帯によってスプレッドは変動します。
基本的に外国為替取引市場は変動制スプレッドです。
固定スプレッドとは
「固定スプレッド」はFX会社がレートを固定して提供しているスプレッドです。
DD方式を採用している国内FX業者では固定スプレッドが主流になっています。
スプレッドが常に変動すると、トレーダーにとって不利なため、昨今では原則固定にするFX業者が多いです。
DD方式では呑み行為やストップ刈りが起こる可能性もあるので注意が必要です。
スプレッドの表記方法
変動スプレッドの表記方法は、「最大・最小スプレッド」「平均スプレッド」「リアルタイムスプレッド」の3種類に分けられます。
最大・最小スプレッド
最小スプレッドとは、最も狭い時のスプレッドで、トレーダーにとって最も有利な状態です。
一方、最大スプレッドは、最もスプレッドが広く、トレーダーに最も不利な状態です。
よく海外FX業者は広告でスプレッドの狭さをアピールしていますが、これは最小スプレッドである場合が多いです。FX業者を選ぶ際は最小スプレッドのみで判断するのは早計です。
平均スプレッド
トレーダーがFX業者を選ぶ上で参考にするべきなのは「平均スプレッド」です。
平均スプレッドとは、一定期間のスプレッドの平均値なので、最も参考になる数値と言えます。
リアルタイムスプレッド
「リアルタイムスプレッド」で、今現在提供されているレートから算出されるスプレッドを表記したもの。
FX業者の公式サイト上で表記されている場合が多いですが、一時的なスプレッドなので参考にはなりません。
表記方法のカラクリに要注意
スプレッドを比較する際は、異なる表記方法でスプレッドを比較してはいけません。
最も理想的な比較方法は各業者の「平均スプレッド」で比較する事です。
表記方法の違いによるカラクリには注意が必要です。
国内と海外FX業者のスプレッドや税金
FXの口座を開設する際、「国内FX業者」と「海外FX業者」のどちらを選ぶべきなのでしょうか。
勿論、どちらも一短一長で一概には言えませんが、FXトレーダーから見たメリットとデメリットを説明したいと思います。
国内FX業者のメリットとデメリット
国内FX業者の方が会社としての信頼度は高いという理由で選択しているトレーダーは多いですよね。
ここでは国内FX業者を税金やスプレッドの視点からメリットとデメリットを說明していきます。
国内FX業者のメリット
国内FX業者の最大のメリットは何と言っても「税金の安さ」という点です。
海外FX業者を利用した場合の税率と比べると圧倒的に低い税率が適用されます。
また、国内FX業者はDD方式を採用している場合が多いので、スプレッドの狭さもメリットです。
国内FX業者のデメリット
国内FX業者の最大のデメリットは追証です。
追証とは、追加保証金の事で、証拠金以上の損失が出た際、損失分を請求されます。
ボラティリティの大きい通貨ペアでトレードした際、ロスカットで多額の損失を抱えて、多額の追証が発生するケースも多いです。
また、国内FX業者のメリットであるスプレッドの狭さも、DD方式を採用しているという事で、呑み行為も一部あります。
海外FX業者のメリットとデメリット
続いて海外FX業者のメリットとデメリットを說明していきます。
海外FX業者のメリット
海外FX業者の最大のメリットは「追証」がないという点です。
ハイレバレッジで証拠金以上の損失が発生した場合でも、追証を支払う必要はないのです。
XMでは、最大888倍までレバレッジを掛ける事ができますが、証拠金以上の損失を支払う必要はありません。
追証がないという点は、FXトレーダーにとって安心で安全な取引環境システムだと言えます。
海外FX業者のデメリット
海外FX業者のデメリットは税金の高さとスプレッドの広さにあります。
海外FX業者の場合は累進課税となるので、多額の税金を支払う必要性があります。
また、海外FX業者はNDD方式を採用しているので、どうしてもスプレッドが広くなります。
従って、国内FX業者と比べた際、スプレッドの広さも大きなデメリットと言えます。
一般トレーダーには海外FX業者が優勢
一般トレーダーの視点から見た際、総合的に判断すると海外FX業者が優勢だと言えます。
・NDD方式なので安心
・追証の心配がないので安心
・税金は法人化すれば対応可能
・スプレッドの広さは口座の種類で対応可能
海外FX業者では、メリットの大きさでデメリットを充分カバーできるからです。
一方、国内FX業者のDD方式や追証は、トレーダーにとって圧倒的に不利な要素です。
長期的に安定してFXを実践するなら海外FX一択です。
海外FX業者を選ぶ3つのポイント
海外FX業者を選ぶのが無難だという事は前述しましたが、海外FX業者は玉石混交です。
海外FX業者を選ぶ際に、重視したいのは「スプレッド」「手数料」「約定力」の3つです。
スプレッド
海外FX業者は国内FX業者と比較した際、どうしてもスプレッドが広くなりがちです。
だからこそ、海外FX業者を選ぶ際に、スプレッドは重視しておきたい要素になります。
スプレッド狭ければ取引コストが安くなるので、トレーダーの利益に大きく影響してきます。
各業者のスプレッドを比べる際には、平均スプレッドを見ておくとよいでしょう。
平均スプレッドを開示してないFX業者は論外です。
手数料
国内FX業者も海外FX業者も、手数料が無料という場合が多いです。
寧ろの手数料が有料のFX業者を探す方が難しいくらいです。
実質的にはスプレッドがFX取引手数料に該当します。
約定力
約定力とは、注文した価格で取引を成立させる能力の事で、価格が乱高下する状況では、約定力が低いと注文が通らない場合が多いです。
注文が通らないというのは、トレーダーにとって大きな機会損失に繋がります。
約定力は海外FX業者を選ぶ際に大切な要素の一つと言えます。
もし、海外FXの口座開設を検討するなら以下の記事を参考にして下さい。
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